
小児科に配属されたけど、どんな本を買えばいいのかな?



小児科に異動になった。成人とは違うことばかりで大変!
小児科に配属され、勉強のための本を買おうとしても、どれを買ったら良いかわからず悩んでしまう看護師、少なくないことでしょう。
私も、新人で本屋さんに行ったときには、どの本を買えばよいかわからず困ったものです。
そこで今回は、小児看護歴8年のたまごが実際に使って良かった本、理解しやすかった本を6冊ご紹介します。



すべて私が使っている本です♪
小児科看護師の皆さんは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
発達段階からみた小児看護過程+病態関連図


タイトル | 発達段階からみた小児看護過程第4版 |
著者 | 医学書院(浅野みどり・杉浦太一・大村知子) |
出版日 | 2021年10月 |
乳児期・幼児期・学童期・思春期それぞれの発達段階でよくみる疾患について、わかりやすくまとめられた本です。
病態や症状、検査、治療はもちろんのこと、看護問題ごとに具体的な看護計画や関連図も示されているため、小児看護を一から学びたい人にピッタリの一冊。
新人看護師や小児未経験者にはもちろんのこと、ベテラン看護師でも使える本です。
観察項目の確認や、看護問題・看護計画の立案や見直しの際にも大活躍してくれます。



まずはこの一冊があれば安心!
根拠と事故防止からみた小児看護技術


タイトル | 根拠と事故防止からみた小児看護技術 第3版 |
著作 | 医学書院(浅野みどり編集) |
出版日 | 2020年10月19日 |
小児看護の現場でおこなわれるさまざまな看護技術について、細かく詳しく解説されています。
イラストや写真がたくさん使われており、実際の場面をイメージしながら勉強できるのがおすすめポイント。



根拠や事故予防の観点から説明されているため、自分が看護技術をおこなう際に何に注意すれば良いかが理解しやすかったです。
筆者がこども専門病院で勤務していた際、技術で困ったときにはいつもこの本に助けられていました。
勤務中、いつでも見られるように毎日持ち歩いていました。
インデックスを付けておくと、ササっと調べられるので便利です♪
エビデンスに基づく小児看護ケア関連図


タイトル | エビデンスに基づく小児看護ケア関連図 |
著者 | 山口桂子、柴郁代、服部淳子 |
出版日 | 2016年8月 |
小児科でよくみる22疾患について、関連図をもとに解説されている本です。
22疾患は、以下のとおりです。
ダウン症候群、呼吸窮迫症候群、鎖肛、胆道閉鎖症、口唇口蓋裂、肺炎、麻疹、心室中隔欠損症、ファロー四徴症、1型糖尿病、先天性股関節脱臼、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、ネフローゼ症候群、慢性腎不全、全身性エリテマトーデス、若年性特発性関節炎、脳腫瘍、白血病、てんかん、脳性麻痺、髄膜炎
病態生理はもちろんのこと、症状や検査、診断、治療、合併症についても詳しく解説されています。
また、プレパレーションや日常生活援助に関しても書かれているため、現場での看護過程に大変役立ちました。



関連図がとてもわかりやすかったです♪
こどもの心臓病と手術


タイトル | 患者説明にそのまま使えるこどもの心臓病と手術 第2版 |
著者 | メディカ出版 |
出版日 | 2020年7月15日 |
この本は、看護師に向けてつくられたわけではないのですが、先天性心疾患について理解するにはこの本が最もわかりやすかったです。



複雑な心奇形は理解が難しいのですが、この本があればすんなりと理解できました。どの本よりもわかりやすいです♪
先天性心疾患を抱えるパパ・ママが疾患と手術について理解できるように、かわいいイラストで説明されています。
イラストやわかりやすい例えがたくさん出てくるため、文章を読んでいるだけよりも断然理解しやすいのです。
先天性心疾患に特化した本にはなってしまいますが、先天性心疾患のある患児と接する機会がある看護師にはぜひチェックしてもらいたい一冊です。
また、このシリーズには腎臓病バージョン「こどもの腎臓病と治療」もあります。こちらもおすすめですのでぜひチェックしてみてください。
写真でわかる重症心身障害者(児)のケアアドバンス


タイトル | 写真でわかる重症心身障害者(児)のケア |
著者 | メディカ出版(鈴木康之、舟橋満寿子監修、八代博子編著) |
出版日 | 2020年6月30日 |
小児科勤務の場合、さまざまな医療的ケアを必要とする重症心身障がい児と関わる機会があることでしょう。
重症心身障がい児は、合併症を抱えていることが少なくありません。合併症を悪化させず快適に生活をおくるためには、一つひとつのケアの方法が重要になってきます。
そこで活躍するのが、こちらの本。
実際の患者さんの写真がたくさん使われた、とってもわかりやすい本です。
書かれているのは以下のとおり。
リハビリテーション、呼吸ケア、口腔ケア、栄養ケア、発達と摂食のリハビリテーション、経管栄養、排泄ケア、外出の工夫、コミュニケーションの支援、気管切開患者の入浴と外出の介助、在宅での入浴の工夫



病棟に置いてありましたが、人気過ぎたこともあって自分で購入しました♪
小児科病棟看護師にはもちろん、障がい児デイや療養施設で働く看護師にもおすすめの1冊です。
とっておきの一冊で、楽しく小児看護を


今回は、小児看護歴8年のたまごが、小児疾患や技術を勉強する際に使いやすかった本、理解しやすかった本を6冊ご紹介しました。
これらの6冊がなければ、私の小児看護人生はどうなっていたことかわかりません…。そのくらいに助けられた本たちです。
他にも使用した本はありますが、今回は厳選してこの6冊を選びました。
小児科看護師の参考になれば幸いです。


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