新型コロナウイルス感染拡大に伴い、看護師に向けたコロナワクチン接種に関する求人を目にする機会が増えてきました。

「コロナワクチンバイトってどんな仕事?」
「どんなスキルが必要?」
「時給は?」
「副業や扶養内でも大丈夫?」
コロナワクチンバイトについて興味はあるけれど、詳細がわからず、求人応募への一歩が踏み出せずにいる看護師も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、看護師のコロナワクチンバイトについて、仕事内容や時給、必要なスキルなどについて、筆者の経験を交えながら徹底解説します。



この記事を読めば、コロナワクチンバイトのすべてが理解できますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
コロナワクチンバイトってどんな仕事?
コロナワクチンバイトの業務内容は求人内容により異なりますが、主に次の5つです。
- 薬液充填
- ワクチン接種
- 誘導
- 経過観察
- 救急対応
薬液充填
薬液充填はワクチンのバイアルから薬液の吸い上げをおこなう作業のことをいいます。
看護師としての経験があり薬剤の吸い上げをおこなったことがある人であれば、誰でも簡単にできる業務です。
ただし、ワクチンの製薬会社や接種の対象に合わせて吸い上げをおこなう必要がありますので、担当者の指示に従い正しく作業をすすめましょう。
ワクチンが最大の効果を発揮するように、シリンジ内のエア混入を防ぎながらゆっくりと吸い上げることも重要なポイントです。
ワクチン接種
対象者へのワクチン接種をおこないます。
コロナウイルスワクチンはすべて筋肉注射ですので、筋肉注射の手技を確認しておく必要があります。
厚生労働省が接種部位として推奨しているのは、上腕の三角筋中央部です。
肩峰から真下に3横指程度下の位置が目安ですので、部位選定は難しくはありません。



なかには「おしりに打ってほしい」という人もいました。
念のためおしりの場合の接種部位も確認しておきましょう。
誘導
ワクチン接種に来ている被接種者の誘導を任されることもあります。
接種ブースが複数ある場合は、一つのブースに人が集中しないようにバランスをみながらそれぞれのブースに被接種者を案内します。
また、接種後は経過観察ブースへと誘導します。
その際「お疲れ様でした」と一言かけると、喜んでいただけました。
経過観察
ワクチン接種後には15分ないし30分間の経過観察が必要になりますので、接種終了者の体調に変化がないかを注意深く観察することが求められます。
筆者が経験した2会場では椅子に座って観察できましたが、会場によっては立ったままでおこなうこともあるようです。
救急対応
まれではありますが、ワクチン接種中や接種後に体調不良となる人がいます。
筆者が経験したのは接種中の迷走神経反射のみでベッドへ案内し数分後には症状が改善していましたが、ときにはアナフィラキシーショックを起こす人もいます。
看護師には、いざという時に速やかに救急対応をおこなうことが求められます。
しかし、自分一人だけで対応しなければならない場面は少なく、会場内には医師や他の看護師もいますので、基本的には医師の指示に従ってバイタルサイン測定や酸素投与などの処置がおこなえれば問題ないでしょう。
場合によっては点滴ルート確保を求められることもありますが、自信がない場合には医師にその旨を伝えれば対応してもらえるはずです。
コロナワクチンバイトが向いている人ってどんな人?
・看護師業務にブランクがあり現場復帰への不安がある人
・隙間時間を利用して収入を得たい人
・看護師の仕事に疲れ嫌気がさしている人
看護師業務にブランクがあり現場復帰への不安がある人
コロナワクチンバイトは、看護師業務にブランクがあり現場復帰への不安がある人におすすめします。
結婚や出産、育児、介護、留学などさまざまな理由で看護の現場を一度離れると、いざ現場に戻りたいと思っても「忙しい現場で対応できるかな?」「手技は忘れていないかな?」などと不安になりますよね。
コロナワクチンバイトでは、おこなう医療行為や業務内容が決まっており、救急対応以外はルーチンワークになっていますので、ブランクがある看護師の仕事復帰にはピッタリの職場であるといえます。
隙間時間を利用して収入を得たい人
「副業でもう少し収入を増やしたい」「こどもが保育園に行っている時間だけ働きたい」など、隙間時間を利用して働きたい人もコロナワクチンバイトをおすすめします。
勤務時間や作業量は求人の種類により異なりますが、なかには半日のみ勤務の求人もある場合がありますので、フルタイムで働くのが難しい人でも収入を得ることができます。
もちろん、扶養内で働きたい主婦や副業として働きたい人でも大丈夫です。
扶養内で働く場合は、収入を扶養が外れてしまう限度額までに抑えたうえで、扶養してもらっている人に源泉徴収票を渡して確定申告をしてもらいましょう。
また、本業で病院看護師などをしている人で副業が認められている場合には、休日などを利用してコロナワクチンバイトをすれば、副収入を得ることができます。
お小遣いや家計の足しにでき、お財布が少し潤いますよ。
看護師の仕事に疲れ嫌気がさしている人
コロナワクチンバイトは、看護師という責任の重い仕事に疲れてしまった人にもおすすめしたいです。



まさに私がそうでした。
「多忙な勤務に疲れ果てた」「しばらく看護師をやめたい」「もう少し余裕をもって働ける場所で看護師をしたい」と悩んでいた時期にコロナワクチンバイトをしてみたら、体力的にも精神的にも負担が少なく、快適に働けました。
地域接種でも職域接種にしても、その日にワクチンを接種する人数は予め決まっているため、急に対象者が増えたり残業が求められるようなことは一度もありませんでした。
コロナワクチンバイトで唯一「しんどいな」と感じたのは、接種者が少ない日には眠気が襲ってくることです。
贅沢な悩みですよね。
コロナワクチンバイトの時給は?
続いて、給料の話をしていきます。
コロナワクチンバイトの時給について気になる看護師も多いことでしょう。
結果からお伝えすると、派遣で働く看護師の日勤における平均時給相場が1,500円~2,200円であるのに対し、コロナワクチンバイトの時給相場は1,800円~2,300円と他の看護師の仕事よりも時給が高い傾向にあることがわかりました。
筆者が経験した2つの求人では、時給はそれぞれ2,200円・1,800円でしたが、全国あらゆる地域におけるコロナワクチンバイトの10個の求人情報を確認してみたところ、時給相場は1,800円~2,300円でした。
しかし、なかには時給2,300円~2,500円と、さらに高時給である求人も存在していました。
以上の結果から、コロナワクチンバイトの時給は1,800円~2,300円程度と高時給であることがわかります。
コロナワクチンバイトの求人の探し方
コロナワクチンバイトの求人は、単発の仕事を取り扱っている看護師専門派遣会社に登録すれば探せます。
筆者は複数の派遣会社に登録しましたが、コロナワクチン接種に関する求人が一番豊富に揃っていたのが「ナイチンゲール」でした。
コロナワクチンバイトのみの求人を探したい場合には、派遣会社に登録する際にその旨を伝えておくと、時間や労力を無駄にせずに済みます。
コロナワクチンバイトは魅力的な仕事!一度試してみよう
今回は、看護師のコロナワクチンバイトについて解説しました。
コロナワクチンバイトは、健康な人を相手にしたルーチンワークであること、残業がほぼないこと、時給が良いこと、人間関係に悩むことが少ないことなどが理由で、大変魅力的な仕事です。
それゆえ、人気のある求人は情報が出てすぐに枠が埋まってしまうこともあるようですので、興味がある人は単発の仕事を取り扱っている看護師の派遣会社に登録し、求人チェックを頻繁におこなうことをおすすめします。
一度働いてみて「合わないな」「やめたいな」と思ったら次の仕事を入れなくても良いのが派遣ならではのメリットですので、気になる人は一度試してみる価値ありです。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。
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